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教本#6


 ジャズの音響・録音とSRの実際

 

及川 公生

(レコーディングエンジニア)

 

 

第1項 プロローグ

 

ジャズは特有の聴かれ方があり、これが録音(ライブ録音も含む)でもSRのサウンドでも全てを支配している。

 

それはジャズ特有の楽器バランスであり、楽器の音である。その極めて特殊な聴かれ方の根底は、ブルー・ノート・レコードの巨匠ルデー・バン・ゲルダの録音によるものだ。実際の演奏場所ではありえない特殊な楽器バランスがジャズを聴くものを虜にし、それがジャズサウンドとなってしまった。

 

ベースは実際に聞こえるバランスよりさらに強調され、かなりの存在感を感じる。そして、極め付けはサックス、トランペット、トロンボーンなどのホーンセクションである。オン・マイクの効果を劇的に活かしたナマよりナマしいサウンドの録音で、これがジャズ・ファンを魅了した。

 

こうして植え付けられたジャズの聞き方は、リスナーに留まらず、ミュージシャンにも浸透したのである。

 

しかし、全てのジャズに、このことが当てはまるとは限らない。つまり、ストレート・アヘッドなジャズにはバン・ゲルダーのサウンドは似合っても、その他のジャズには似合わない場合もある。これらのジャズに対しての、ミクシングバランスは、クラシックのバランスにも似た、自然な楽器バランスで整えられ、造られすぎたバランスとは一線を画している。

 

時代は変化し、ジャズも変化している。それに対応するように、ミクシングテクニックも変化して、バン・ゲルダーが全てではなくなってきていることも事実で、音響技術者はそういう流れもしっかりと捕らえておかなければならない。

 

音響技術者は「ミュージシャンが何を要求しているか」を的確に判断して対応できるように、日頃からジャズを聴き、耳を養って、そしてジャズを良く理解していなければならないのである。

 

音響技術者が陥りやすいことが、ジャズでは多く見られる。

 

それは、各楽器の音質にコダワリ、ケーブルの選択、マイクロホンの選択、と伝送系のハイ・クォリティーなどに気を使って、物理的な音質をばかりを強調することである。

 

私の長い経験では、これを評価されたことは一度もなかった。ミュージシャンから「自分も音楽(ジャズ)に参加しているのだから、自分のサウンドを創れ」とよくいわれる。音響技術者は、音楽を創っているのだということを自覚すべきである。

 

 

 

第2項 楽器配置

 

楽器配置は、演出上の慣例があり、ステージによって、グループによって、ミュージシャンによって、そんなに大きく変ることはない。音響技術者は、この楽器配置を常識として熟知している必要があり、編成を聴くだけで、マイクアレンジなどが頭に浮かぶようにしたい。

 

1)ソロ

ソロは、一般的にステージの中央に配置される。ジャズにおけるソロは、ピアノが多い。

 

2)デュオ

ジャズでは、ピアノとベースの編成が多い。トリオ編成がスタンダードなので「デュオで、ドラムレス!」と言うことがある。この場合、ピアノとベースはかなり近接した配置となる。

ジャズはアドリブ演奏に特徴がある音楽で、お互いの演奏家は目線が合うこと(アイコンタクト)を必要とするからである。

 

3)トリオ

ジャズのスタンダードな編成で、基本的にピアノ、ベース、ドラムスである。これを、3リズムと呼ぶこともある。

これにギターが加わって、カルテットになっても「3リズムに+ギター」という呼び方をする。

【図1 トリオ】

 

4)カルテット

 

3リズムにギターが加わったり、サックスやトランペットが加わったりする編成。

ボーカルが加わったときはカルテットとは呼ばない。

またトリオの項で述べたように「3リズム+サックス(またはトランペット)」と言うことが多く、また「トリオにフロントはサックス(またはトランペット)の編成」と言うこともある。

ボーカルがあるときは「バッキングは3リズム」と言う。

 

5)クインテット

3リズムにサックス、トランペット、または3リズムにテナーサックス、アルトサックスが加わった5人編成である。

この場合も「トリオにフロントがサックスとトランペット」「トリオにフロントがテナーにアルト」という言い方をする。

 

6)ビッグバンド

ジャズオーケストラとも呼ばれる。

3リズムあるいは4リズムに、サックスセクション4〜5人、トロンボーンセクション3〜4人、トランペットセクション3〜5人の編成を言う。

最小で13人編成となる。

ステージの編成は、下手にリズムセクション、上手にホーンセクションが並ぶ。

標準的なビッグバンド編成は【図2】のようになる。

ドラムスは山台に乗せることが多く、ときにトロンボーンセクションと同じ山台を延長させて乗せることもある。なお、サックスセクションは舞台面に、トロンボーンセクション、トランペットセクションは山台に乗る。アンビエンスマイクは、会場の広さによって異なる。

【図2 標準的なビッグバンド】

 

 

 

第3項 マイクロホンのアレンジメント

 

マイクはオンマイクのセッティングとなる。

しかし、ポップ系のような極端なオンマイクではないので、その兼ね合いが音響技術者の知識を問われることになる。

 

1)ピアノ

一般に2本のマイクロホンで対応させる。

ステージでは、最もカブリに悩まされる楽器である。ピアノは大きいので、ステージでは他の演奏者とは離れて設置されることが多い。そのためピアノの音は、他の演奏者のモニターに返す必要がある。このとき、録音側の要求するマイクはオフであるためハウリングを起こしやすく、SRと共用はできないことがある。また、かなりドラムス、ベースの音が被ってくるために、モニター用としては不向きである。そのため、SR専用のマイクを仕込むことが多く、ピアノのサウンド・ホールにマイクを近づけてセットすることもある。この場合は、音質は犠牲になる

▲ピアノのマイキング

 

ピアノの収音で注意すべきことは、「ジャズのピアノはアタック音を録らなければ意味がない」ということである。そのため、ハンマーの近くに、かなりオンでセットされる。これが、クラシックと大きく異なるところである。しかし、ロック、ポップ系はアタックの強調だけで良いとされるが、ジャズはこれに加えて、ミュージシャン固有の音を追及しなければならない。

音響技術者はミュージシャンの要求する音を理解して、その音を収音できるポジションを見出す力を要求される。ピアノの弦より20〜60cmの範囲で、離したり近づけたり、試行錯誤でポジションを探す。被りのため極端なオンマイクにする場合は、2本のマイクでは全体音域をカバーできないので、3本使用することもある。

録音では音像が問題となる。ほとんどの録音は、センターにステレオとして音像を定位させている。そのため、マイクの間隔は、あまり広げないほうが定位は安定する。パンポットの使用する方法もあるが、私はマイクの間隔で定位を決めている。

 

2)ドラムス

ジャズのドラムスのマイクアレンジは、その内容によって大きく変るが、3本〜7本で対応する。この本数の違いは、音楽の内容によって異なるもので、演奏者と相談して決める。

ロック、ポップ系では、9本〜10本を使用するが、それは一つ一つのドラムにそれぞれ1本ずつセットする場合や、スネアとタム類にはフロント、リアーに2本のマイクをセットするからである。

ジャズでは、このようなセッティングは全く無用である。また、それぞれのマイクの距離は、ポップ系では音源から2~5cmとかなりのオンマイクであるが、ジャズの場合は少なくとも10~15cmは離したい。そして最も肝心なことであるが、ミクシングバランスは、オーバーヘッドのマイクロホンを中心に、ドラムスの音像を作り上げ、それにスネア、ハイハット、キックを補足する程度にすることである。

ロックやポップ系では、キック、タム、スネアを強調するようにミックスをして、全体に、それぞれの楽器がクリアーな音像になるようにミクシングする。SRについても全く同様の対応をする。

ジャズのSRではドラムスをあまり強調する必要はない。ときには、全くSRをせずナマの場合もある。

 

3)ベース

一般に、ベースはエレクトリックが多いが、ジャズではアコースティック・ベースが多い。しかし、アコースティックとはいえども、元々、音量の小さい楽器であるため、ステージの場合は音量バランスを保持するためアンプを使用することが多い。

このベース・アンプのスピーカの音量を大きくすると、ピアノなどの他のマイクに被り、ベースの明瞭度を悪くする。このようなときは、ベース・アンプの音量を極力抑えるようミュージシャンにお願いする。

SR系のモニターも同様で、ベースの音がステージ上を支配しないように注意し、ハウス用スピーカでベースの存在感を強調する。

ベースのマイクは、配置の関係から、ドラムスのカブリを受けやすく、ベースのマイクでドラムスの音が大きく入ってしまうことがある。カブリが大きすぎる場合は、アンプから直接収音するダイレクトピックアップだけにすることがある。この音に、ベース・アンプのスピーカ音を収音してミックスすれば、ベースの本来の音質を保持できる。

スタジオ録音では絶対にアンプは使用しないし、ピックアップのアウトプットも使用しない。アコースティックに徹するのが常識である。ただし、ときにはアンプの音色も含めて、そのプレーヤの固有のサウンドとすることがあるが、そのことは事前に確認しておく必要がある。

 

4)ギター

ジャズのギターは、エレクトリック・ギターで演奏されるが、ジャズでは、ボディーの構造からセミ・アコーステック、フル・アコーステック等の分類がある。弦楽器に見られるf字孔が有るのが特徴。

ほとんどの場合、DIによるラインと、スピーカの音を収音するマイクロホンとのバランスで、サウンドを決める。演奏者によっては、生の音を収音して欲しいとの要望がある。かぶりが少ない状況を造らなくてはならないが、切れ味のいいサウンドが得られる。

問題は電気的なノイズである。ライブで最も悩まされる問題で、照明からのノイズ対策、アース関係に気を配る必要がある。

 

5)サックス

フィチャーされる場合やソロ演奏の場合はオンマイクで対処する。

ジャズ特有のオンマイクのサウンドが必要で、少々濁っているかと思えるようなサウンドが要求され、サックス奏法の特徴でもあるサブ・トーンを強調するためにも、限りなくオンマイクで対処する。

ステージでは、ほとんどがクリップオンマイクを使用したワイヤレスが多くなっている。

ただし、音質に最もこだわりのある楽器なので、マイクロホンの品質の選択は重要である。ビンテージマイクM49が重宝されるのも、そのためである。テナー、アルト、バリトン・サックスはこの手法で対処するが、ソプラノは演奏時の動きが激しく、また構造からも、マイクロホンから外れやすいので、セッティングは十分に気を付ける。

ビッグバンド編成の場合は、あまりオンマイクにはせず、サックス本来の柔らかいリード楽器の本質的なサウンドを狙う。

 

6)トロンボーン

ソロのフィチャーの場合は、相当にオンマイクで対処する。

これほど不思議な楽器はなく、メーターは振り切れているのに、音圧感が全く得られない。したがって、コンプレッサーは必需品である。

ビッグバンド編成やナインピース編成の場合などは、あまりオンマイクにはしない。それは、オンマイク特有の音質を必要としないから。空間に放たれたボリューム感を収音するように心がける。

 

7)トランペット

ソロのフィチャーはトロンボーン同様に対処する。ときに、吹かれることがあるので、風防が必要な場合がある。

高音域に特徴を持つマイクロホンを選択し、トランペット特有の音質を捕えるよう心がけたい。サックス同様にマイクロホン選択の腕が問われる。

ステージではクリップオンマイクが多用される。

ビッグバンド編成でも、割合、近接したマイクアレンジで、演奏の特徴を引き出す。

動きが激しい演奏スタイルから、マイクロホンから外れることが多く、音響技術者のフェーダーテクニックのミスに聞こえてしまう。演奏者とのコミュニケーションで解決したい。

 

8)ビブラホン

バイブとも呼ばれる。

上方から音を捕えるようにする。横方向に広い発音源をとらえるためには、2本のマイクロホンでカバーする。余韻の美しい音を生かせるマイクアレンジが重要で、ときに、マイクロホン相互の干渉で音が濁る。

音質的に相当優秀なマイクロホンの選択が必要である。

また、演奏の邪魔にならないように、マイクロホンの位置を考える。

マレットの堅さでも音色が変わり、音響的(録音またはSR)な好みと、演奏者の好みの音色とが、異なることがある。

私は演奏者に、音響的に好ましい音色のマレットを要望する。

 

9)パーカッション(ボンゴ コンガ)

この楽器はオンマイクの極致。

一般的に録音も、SRもオンマイクで対処している。その音色に演奏者も慣れているのか、パーカッション奏者は必ずオンマイクを要求する。

ダイナミックマイクでも十分な音色が得られることが多く、ライブではダイナミックマイクで対応した方が、被りなどから有利になる。

ドラマーがパーカッションを演奏するような場合、例えば、ボンゴ、クラベス、ウインド・チャイムなどに対しては、マイクロホンは不要である。

ドラムスのマイクロホンで十分に収音でき、そのバランスで十分である。特にクラベスは独立した演奏であっても、マイクロホンはいらない。どれかのマイクロホンへの被りで良いバランスが得られる。ライブでも同様で、SRのためにも必要ない。

 

 

 

第4項 ミクシングのテクニック

 

ジャズでは、ポップ系で見られるような、各楽器の音質を一つ一つ確認するようなことはしない。

そのような行為は、演奏への意気込みを失し、演奏者にた対しても良い感じを与えない。

 

リハーサルを上手に使って、音質とバランスの確認をする。

まず、ベースのサウンドを確認する。音程の変化、音の切れ味が不足と感じた場合は、マイクロホンをコマより上部に移動する。低音域に膨らみの不足を感じたら、コマより下方にマイクロホンを移動する。f字孔を狙うのも手段である。

 

ベースのマイクには、ドラムスなど他の楽器が大きく被る。スタジオ録音では、必ずブースを使用する。ステージでは、その被りが大きい問題となり、明瞭さを欠くようであれば、アコースティック・ベースのライン出力を主に音質を決める。勿論、ベース・アンプのスピーカの音を収音するのも、一つの選択技である。

 

ベースのサウンドが決まったら、その音量をキープして、ドラムスの確認をする。ここで「キックを下さい、タム下さい、スネア下さい」は禁物である。ジャズのドラムスは、全体でのドラムスのサウンドを重視し、一つ一つのドラムセットが明瞭に聞こえることは、全く要求されない。

キックとオーバーヘッドのマイクロホンだけでバランスするだけの、丁寧なマイクアレンジをすれば、後のミクシングが楽になる。

シンバルの音色はジャズの命、マイクロホン選択の良否がここに現れる。そのバランスの上に、ピアノを乗せて音色を確認する。

 

ピアノはオンマイクの音色でバランスが創れる。ステージでは、ピアノのマイクにドラムスが大きく被る。被りがひどい場合は弦から10cm程度までオンマイクにしてもよい。

 

さて、一応、リズムセクションのバランスができたら、ギターがある場合は、それに移る。ギターは音量のバランスとして、それほど大きくしないことがポイントである。

 

リズムセクションのバランスが決まったら、その他の管楽器に移る。

 

 

 

第5項 現場で役立つジャズ用語


アコースティック:エレクトリック楽器に対して、ナマ音源の楽器のこと。ジャズではギター、ベース、を指す。業界用語で、アコギ、アコベなどと表現する。ステージ上の音量バランスをとるため、またはアンプの音色を積極的に取り入れたるために、ステージでは純粋なアコースティック演奏は少ない。


アドリブ:即興演奏を指す。自由な演奏ではなく、小節数とリズムの制約があり、コード進行に乗った構成である。演奏者の腕試しでもある。アドリブは、録音もSRも絶対に見逃せない部分で、強調したバランスで演奏を引き立てる。


アルコ【(英)arco】  弦楽器を弓で弾く奏法のこと。ジャズは、ベースを指先で弾くピチカート奏法が当たり前なので、弓で弾くときは特別にアピールがある。


イースト・コースト・ジャズ【(英)east coast jazz】 アメリカ東海岸を指し、東部で活躍したジャズメン達の音楽を総称するが、ニューヨークで活躍する黒人ジャズを指すのが一般的である。対称に、ウエスト・コースト・ジャズがある。アメリカ西海岸のロスアンジェルスを活躍の場とした白人のジャズ音楽を指し、アレンジを重視している。


インプロビゼーション:アドリブと同義語だが、ジャズでは、さらに高度な音楽の構成力を伴っていること。


ウォーキング・ベース【(英)waking bass】 ジャズの4ビート演奏で、ベースはコードの動きではなく音階(スケール)の動きをして、スイング感を強める。


エンディング:曲の終わりをいう。ジャズでは終わったと思われる部分で、1〜2拍置いてピアノ、ドラムス等が、お洒落に「ポン」と一つの音を出すことがあるので要注意。


オクターブ奏法【(英)octave playing】 ギターの奏法で、ある音のオクターブ上か下を同時に弾く奏法。

クールジャズ【(英)cool jazz】 白人を中心とした40年代後半の洗練されたスタイルで、ビ・バップと対照される。

コーラス【(英)chorus】 ジャズでは、楽曲の主要な部分(テーマ)を繰り返すことをいう。リフレインとも呼ばれる。歌の1番、2番を、それぞれ1コーラス、2コーラスという。

コンボ:人数に限定はなく、小編成のジャズバンドのことで、8人編成までを指すことが多い。

サイドメン【(英)side men】 注目されるミュージシャンまたはリーダー以外のミュージシャンのこと。

サビ【(英)bridge】 曲想の変化した部分のことで、音楽形式のA+A+B+AのBの部分を指す。録音のときやリハーサルのときに「サビ後から録り直し」とか、「サビ後からやり直し」のように用いられる。

スタンダードナンバー【(英)standard number】 ジャズやポピュラー音楽でいつの時代にもリクエストされる名曲。流行にとらわれることなく、名曲として演奏される曲。代表曲として「枯れ葉」がある。 

ストレート・アヘッド【(英)straight ahead】 語意は「真っすぐ」であるが、「メロディーを崩さずに」「几帳面に演奏される」という意。

スイング:ジャズ特有の躍動感を指す。

セクション【(英)section】 オーケストラ編成で、同機能の楽器、同一または同系統の楽器のグループをいう。サックスセクション、トランペットセクション、リズムセクションのように呼ぶ。

ソリ【(英)sole】 各セクションのハーモニーを伴う合奏の部分。サックス・ソリ、トーンボーン・ソリという。

タイト【(英)tight】 ドラムやリズムセクションの緊張した演奏状況をいう。16ビートのフュージョンで良く使われる。

タッチ【(英)touch】 鍵盤を強く叩く、弦を強く弾くこと。指先の力で音色の変化が現れる。アタックともいう。

ディキシーランド・ジャズ【(英)Dixieland jazz】 アメリカ南部、ニューオーリンズで演奏されていたジャズを、白人が自分達流に解釈して演奏したものをいう。オリジナルまたは黒人が演奏するジャズは、ニューオーリンズ・ジャズである。

テーマ【(英)theme、(独)Thema】 演奏される音楽の楽曲を支配する曲想のこと。主旋律、主題。ジャズではコーラスと呼ぶこともある。「イントロからテーマをやって、ソロを回して、テーマに戻って、エンディング」などと、演奏の打ち合わせをする。

ドライブ【(英)drive】 ジャズの演奏家の間で使用される言葉で、少し速いテンポで人間を鼓舞させる躍動感のある演奏のこと。スイング感とかノリともいう。

ハイ・ノート:トランペットを高音で演奏する奏法。これに似せて、トランペットに弱音器を付けての、高音で独特の音色にさせるミュートという奏法がある。

フィチャー【(英)feature】 ある楽器に注目、あるプレーヤに注目させる演奏の形態のこと。「○○をフィチャーした」とか、「○○をフィチャリングした」という。

フィル・イン【(英)fill in】 穴埋めという意味。ソロ演奏の隙間を埋めるような形で、ドラムやピアノが助奏をすること。日本では「オカズ」という。

フェイク【(英)fake】 メロディーを譜面どおりに演奏しないで、そのメロディーの持つ基本な雰囲気を維持しながら、装飾的な演奏で変化を付けること。

ブリッジ:音楽のサビという部分。曲の印象を一転させるもので、メロディーも調も変わる。

フレーズ【(英)phrase】 メロディーの一区切りを指し、4小節単位で、1つのメロディーを構成するもの。楽節ともいう。

リードシート【(英)lead sheet】 編曲、アレンジの概略を表示した譜面。つまり総譜の重要ポイントを分かりやすくしたもの。メロディーライン、コードネーム、ベースライン、ソロ、コンビネーション、テンポなどの概略が記されて、音響技術者にとって重要な楽譜。

リフ【(英)riff】 曲のテーマを指す。元々は4小節程度の短いフレーズの繰り返しを指す。ジャズでは、曲のテーマをリフと呼ぶことが多い。

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